子どもの問題行動や非行を未然に防ぐ8つの方法を詳しく解説します

最近、ウチの子の様子がおかしい。でもどうすればいいんだろう…。

事件化するほどの大きな問題ではなくとも、子どもの問題行動や非行に悩んでいるお父さん、お母さんは多いと言われています。

非行が一時的なもので、子どもが更生すれば問題ないでしょう。しかし、一部の子どもは改善されず、非行がさらにエスカレートし、親が苦しみ続けることもあります。

親は例え悩んでいたとしても、「他人にバレたら恥ずかしい」、「相談できる相手がいない」などの理由で、夫婦や家族間で問題を抱えてしまうケースも見受けられます。

子どもが家庭内暴力や犯罪行為に手を染め、自分たちでは対処しきれなくなってはじめて、慌てて警察に駆け込む親もいます。

しかし、こうなってからでは手遅れのケースもあるでしょう。実際に、家庭内暴力に苦しむ親が子どもに手をかけてしまうという悲しい事件も起こっています。

手遅れにならないようにするためにも、私たち親が子どもの問題行動や非行に走るのを未然に防ぐことが大切です。

そこで、今回は子どもの問題行動や非行を未然に防ぐためにどうすればよいか、資料などをもとにまとめてみました。

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子どもの問題行動や非行を防ぐ8つの方法

チェック!
  1. 愛されていると実感できる親子関係を築く
  2. SOSを見逃さない
  3. 犯罪行為は決して許さない
  4. 未成年の飲酒・喫煙を許さない
  5. 間違った行いは必ず正す
  6. スマホ、パソコン、SNS等のルールを決める
  7. 支援が必要な場合があることも知っておく
  8. 信じて見守る

もし、いま自分の子どもが問題行動を起こしている、または非行に走っているならば、上記の8つがクリアできているか確認してみてください。

それでは順番に見ていきましょう。

愛されていると実感できる親子関係を築く

子どもが親に愛されていると実感できる親子関係を築きましょう。

人は誰でも、愛されたいという願望を持ち、大切な人や周囲から愛されている、理解されているという安心感が、心の安定につながっています。

逆に言えば、「愛されていない、理解されていない=わかってくれていない」と思うと、イライラし、ときに暴力的な言動に出てしまうのです。

親は、普段から子どもに対し、「あなたのことを誰よりも愛しているよ」「理解しているよ」「大切に思っているよ」ということを伝え、わかってもらえる努力をすることが必要です。

それは「話をじっくり聞く」「同じ目線で考える」「深い関心を注ぐ」ことに他なりませんね。

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SOSを見逃さない

子どものSOSを見逃さないようにしましょう。

子どもは、自分の気持ちをうまく的確に表現できないことが多々あります。そのため、心や体の不調でSOSを表すことがあります。

頭痛、腹痛、吐き気、下痢、動悸、食欲不振、倦怠感や過食、拒食、不眠、イライラなど。

これらの症状が出たときには、単に「具合が悪い」で片づけず、その背景にある原因となるものを推測してみるように心がけましょう。

特に、くりかえす不調には注意が必要です。もし、家庭内で思い当たることがない場合は、学校の先生あるいは専門の相談窓口に問い合わせるなど、外部への協力を求め、早め早めに動いて、SOSのシグナルを見逃さないようにしましょう。

犯罪行為は決して許さない

窃盗、暴力、薬物など、子どもの犯罪行為を決して許してはなりません。

近年は、犯罪の低年齢化が問題になっています。

スマホやSNS等の影響で、小学校高学年から中学生、そして高校生にかけて、親世代では考えられないような事件や犯罪が報道されていますよね。

見えない友人関係が広がり、親の知らないところで「ちょっとした悪ふざけ」「スリルや刺激を求めて」「遊び半分で」などの理由で、万引きをはじめとする窃盗、自分より弱い者への暴力、そして薬物への接触などの犯罪が全国、全世界的に広がっているのは大変危惧するところです。

特に小中学生が関わっている場合、「悪いことをしている」という意識が低く、犯罪の認識がないことが大きな問題です。

人生を狂わせる犯罪があること、親として善悪の判断ができないまま子どもがそれらの犯罪に関わることがないよう、家庭における教育を徹底しましょう。

そのためには、「悪いことは悪い」ということ、「何が犯罪になるのか」「犯罪を犯した場合どうなるのか」をしっかり教え、理解させなければなりません。

年齢に応じて、繰り返し伝えることが大切です。

学校任せにしてはいけない。「うちの子に限って」はないと思いましょう。

未成年の飲酒・喫煙を許さない

未成年の非行に繋がる、飲酒や喫煙を許してはいけません。

興味や好奇心から甘い誘いに乗ってしまうのがお酒とたばこですね。

カッコつけたい年頃になると誘惑に負けてしまうことがあります。

20歳までは、心身の成長のために特に大切な時期であり、また医学的な悪影響も鑑みて、未成年の飲酒、喫煙は禁止されています。

これは、2022年4月の民法一部改正による成年年齢の引き下げ(18歳)後も維持されるものです。

飲酒、喫煙は子どもが処罰の対象ではありません。保護者やそれを与えた店、大人が罰せられます。

だからと言って、親が「家庭で少しくらいはいいだろう」と目をつぶってはいけませんね。

法律で禁止されており、なおかつ心身に悪影響があることを子どもに理解させることも親の務めです。

「ちょっとだけなら…」という飲酒、喫煙が様々な問題行動のきっかけになることを家庭内でよく認識しておきましょう。

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間違った行いは必ず正す

子どもの間違った行いは、その都度必ず正しましょう。

自主性を重んじるばかり、子どもを野放しにしてしまっていては親の育児放棄になります。

子どもは好奇心に任せていると道を外れてしまうこともあります。

「いけないことはいけない!」日頃からきちんと教え、間違ったことをした時には

きちんと叱るようしましょう。

その際、親のイライラや感情、勢いに任せて叱りつけることがないように注意したいですね。

叱るときは、子どもの立場に立って表現するよう心がけましょう。もちろん体罰がいけないことは言うまでもありません。

また、言葉が過ぎて、言葉の暴力にならないよう人格を否定するような表現はしないことを親自身が肝に銘じましょう。

感情的な表現は、逆効果になりかねません。厳しい中にも愛情を感じられる言葉を選びたいものです。

親自身が社会のルールをきちんと守るようにすることは言うまでもありませんよね。

スマホ、パソコン、SNSなどのルールを決める

スマホ、パソコン、SNSなどは最初にきちっとルールを決めることが大切です。

現在は、小学生からスマホを持つ割合が増加傾向にあります。

2020年4月に発表された東京都の調査報告※によると、一部のSNSには、利用規約で年齢制限(13歳以上)を設けているにもかかわらず、保護者がそれを知らなかった割合が40%になっており、小学生の1割が年齢制限のあるSNSを使っているとのこと。

また、SNSを通じて知らない人とやり取りをしたことがある小学生は3割という驚くべき結果が出ています。

興味本位で見知らぬ人とつながり、本人が意図せず事件に巻き込まれる、犯罪に手を染めてしまうことも十分考えられます。また、SNSによる見えないいじめも日常的にあると聞きます。

情報化社会への入口が低年齢化し、変化が目まぐるしい中、親の方が後追いしているのが現状です。

諸事情によりやむを得ず所持させる場合があるにせよ、買い与えるからには利便性だけでなく、その危険性を認識させ、フィルタリング設定は当然のこと、家庭でのルール作りは親の責任においてしなければいけませんね。

子どもたちには様々な好奇心があることを前提に、親が一歩先んじた対策を取る意識を持ちましょう。

参考:家庭における青少年のスマートフォン等の利用 調査結果|東京都

続いて、支援が必要な場合についてです。

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支援が必要な場合があることも知っておく

子どもだけでなく、親も支援が必要な場合があることを知っておきましょう。

親の目から見て、「家庭や学校で落ち着きがない」「他の子と同じように行動できない」あるいは「感情的になりトラブルになることが多い」などの行動が気になることがあるかもしれません。

これらは、発達障害等が原因であることも少なくありません。

気になる行動がある場合、家庭だけで悩み、解決しようとせず、学校や地域の専門相談窓口に相談してみましょう。

専門的なアドバイスを受け、的確な対処をすることで、改善されることも期待できます。

参考:発達障害情報・支援センター

信じて見守る

子どもを信じて見守ることもひとつです。

子どもがいちばん頼りにするのは親です。

成長過程で、子どもが大なり小なりなにか問題となるような行動を起こすのは、当たり前かもしれません。

自分たちに同じような経験があったとしても、それでも親は不安になります。心配になります。イライラします。

それでも、慌てず、どんなことがあっても起こっても、いちばんの理解者として、愛情をもって支えてあげたいですね。

子どもが「愛されている」「わかってくれている」と思ってくれたら、問題は大きくならずに済むのかもしれません。

笑顔で「あなたを信じているよ」という言葉をかけて、見守ってあげられる親でありたいものです。

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まとめ

子どもが問題行動を起こしたり、非行に走ることを未然に防ぐための方法を紹介してきました。

子どもは一般的に反抗期を経験するものですし、親を疎ましく思ったり、不良行為に憧れる時期というのも確かにあります。

しかし、子どもがグレたり、問題行動を起こすのには、必ず理由があります。

子どもが道を外しそうになっても、原因を見つけて早めに対処することで、もう一度真っ当な道に引き戻すことは十分に可能です。

子どもの問題行動や非行で悩んでいるなら、今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。

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