こんにちは、たろにいです。
今日は子どもの成長に欠かせない、親子で過ごす時間についてのお話です。
あなたは普段、平日にどのくらいの時間を子どもと一緒に過ごしていますか?
3時間、それとも2時間未満でしょうか?
子どもの教育に関する様々な本を読んでいると、「親子で過ごす時間というものが、子どもの成長にとって非常に大切である」と書かれているのをよく目にします。
では、なぜ親子で過ごす時間がそれほど大切なのでしょうか。
親子で過ごす時間が大切な理由
親子が一緒に時間を過ごすと、以下のような良い点があると言われています。
- 子どもが親の愛情を感じる
- 子どもの精神が安定する
- 親子の絆が深まる
- 子どもの変化に気づきやすい
- 子どもの成長が早まる
それでは順番に見ていきましょう。
子どもが親の愛情を感じる
親と同じ時間を過ごすことで、子どもは親に愛されていると感じます。
なぜなら、忙しい毎日を送っている親が、自分たちのために時間を作ってくれているのは、子どもはちゃんとわかっているからです。
親からの愛情をたくさん受け取った子どもは、大人になった時に周りへ愛情を注ぐことができると言われています。
子どもの精神が安定する
親と同じ空間で過ごすと、子どもは精神が安定します。
それも、自分の親と一緒にいることに意味があります。
大人はたくさんいても、自分の親というのはこの世で二人しかいません。
自分の子どもにとって、かけがえのない存在であること、代わりはいないということを理解する必要があります。
親子の絆が深まる
同じ時間を過ごすと、親子の絆は深まります。
その時間は何物にも代えがたい、貴重なものです。
絆というのは、深まるまでに時間がかかります。
長い期間を誰か他の人に子どもを預けていると、親子で一緒にいる時にお互いにどこか気を遣ってしまうはずです。
ただ、親子の時間を増やすことで、これまでの時間は少しずつカバーできるでしょう。
子どもの変化に気づきやすい
親子で同じ時間を過ごすことが多いと、子どものちょっとした変化にも気づきやすくなります。
子どもが何か嬉しそうにしていたら、「何か良い事あった?」と話をするきっかけになり、子どもも嬉しそうに話してくれるでしょう。
一方で、子どもが浮かない顔をしていたら、「学校で何かあったのかな」と思って、子どもに話を聞いてみることもできます。
しかし、親子の時間をとれないと、子どもがSOSを出していても気づくことが難しくなります。
子どもが非行に走るのを防ぐためには、子どもの変化に敏感になる必要があります。
子どもの成長が早まる
親子で一緒にいる時間が増えると、子供の成長が早まります。
子どもは様々なことに興味を持ち、知りたがります。
そして、近くにいる人に質問したくなります。
親が身近にいれば、すぐに質問でき、学びの速度が上がります。
子どもにとっては、大人の中でも最も気を遣わずに質問できるのも、自分の親。
親が質問に答えてあげることで、子どもが親を尊敬するという利点もあります。
ここまで、親子で同じ時間を過ごすことの大切さについて述べてきました。
それでは、具体的には平日でどのくらいの時間を一緒に過ごせば良いのでしょうか?
1日3時間は子供と過ごすのが理想
平日なら、最低でも1日3時間は子供と同じ時間を過ごす作った方が良いと言われています。
3時間というと、子どもが朝起きて幼稚園や学校に行くまでの1時間、そして子供が帰宅して寝るまでの2時間を一緒に過ごす感じです。
例えば、子どもが朝6時30分に起きて、家を出る7時30分までの1時間。
そして、子どもが夕方6時に帰宅して、夕飯、お風呂、リラックスタイムの後で夜8時に寝るまでの2時間。
子どもが保育園や幼稚園生であったり、小学生でも習い事などをしていなければ、もっと長い時間を一緒に過ごすこともできるでしょう。
専業主婦やパートで働くお母さんなら、この3時間を確保できることは難しくないかもしれません。
しかし、共働きであったり、お父さんが3時間を確保するとなると、一気に難しくなります。
家庭によっては、お父さんは朝こどもが学校に行く前に仕事に出かけ、夜こどもが寝る前、もしくは寝た後に帰宅するというのも珍しくありません。
「仕事があるし、しょうがない」
「お母さんが子どもの側にいれば十分だろう」
仕事よりも家庭の時間を大切にする北欧の国フィンランドやスウェーデンとは違い、日本は家庭よりも仕事を優先する傾向が残念ながらまだ残っています。
また、最近は夫婦共働きの家庭もたくさんあります。
忙しい共働きの家庭では、お母さんですら、子どもと過ごす時間を2時間確保するのがやっと、ということもあるかもしれません。
子どもと一緒にいたいけれど、社会がそうさせてくれないという気持ちも理解できます。
ですが、子どもと過ごす時間というのは、子どもが成長するにつれて少なくなっていきます。
子どもとのかけがえのない時間は、取り戻すことはできません。
平日に時間が取れないなら休日でカバーする
平日に親子の時間を取れないなら、その代わりに休日に多く時間を取るということでもカバーできます。
多くの子どもは土日が来るのを楽しみにしています。
それは、親と一緒にいる時間が多いことや、家族で遊んだり、外出することができるからです。
仕事が土日休みの家庭では、子どもと長い時間を過ごせるはずです。
例えば、
- 朝起きて、一緒に散歩に行く
- 朝ご飯を一緒に作る
- 日中は買い物に行ったり、公園でスポーツをする
- 夕飯を一緒に作る
- 一緒にお風呂に入る
- 寝るまでトランプをしたり、本を読んであげる
- 夜は子どもの側で眠るまで一緒にいる
このように、平日にできないことを、休日に1日ずっと一緒にいることで充分カバーできます。
お父さんは、ゴルフがあったり、飲み会があるかもしれませんが、半日くらいは子どもに付き合えるはずです。
土日も時間が取れない場合
もし、土日が仕事の家庭なら、平日の仕事が休みの日に時間を調整して、子どもと過ごす時間を増やす工夫が必要でしょう。
例えば、
- 子どもを園や学校に迎えに行く
- 一緒に夕飯の買い物に出かける
- 子どもと一緒に夕飯を作る
- 夕飯後にゲームや創作をして遊ぶ
できる範囲で、親子の時間を確保してみてください。
子どもは、親が忙しいのは見ていてわかります。
そんな忙しい中で、時間を作ってくれるこで子どもは愛されいると感じ、満たされるのです。
休日くらい自分の時間が欲しい思う気持ちもわかります。
ただ、子どもは親と過ごす時間を楽しみにしているものです。
子どものためにも、親子の時間を確保してみてください。
あるシングルマザーのお話
私の知る、あるシングルマザーの家庭では、お母さんが昼と夜に仕事をするダブルワークで生計を立てていました。
必然的に子どもと一緒にいる時間は限られてしまいます。
それでも、子どもに寂しい思いをさせたくないと、お母さんは子どもといる時間を増やす努力をしました。
昼間の仕事は子どもが学校から帰ってくる夕方5時までにして、子どもと一緒に夕飯を食べて夜9時に子どもと一緒に寝ます。
深夜1時に起きて仕事の支度をし、早朝の5時まで仕出し弁当のバイトをし、子どもが起きる前に帰宅していたようです。
睡眠時間を削ってでも、親子の時間を優先していたのは本当に素晴らしいことだと思います。
実際に、このお母さんのもとで育った子どもは成人し、母親のために十分すぎる仕送りをして、大人になった今でも定期的にお母さんに会いに行くという、愛情深い立派な大人へと成長しました。
普通はここまですることは、なかなかできません。
私もきっと挫折すると思います。
ただ、子どもを育てるというのは、ある意味でこのくらいの覚悟を持って、親子の時間を確保する必要があるのだと、このお母さんに私は気づかされました。
我が家の場合
我が家では、長女が生まれたばかりの頃は、私は朝7時前に出勤し、夕方6時ころに帰宅する毎日でした。
妻は専業主婦でしたので、子供の面倒を一日中みてくれていました。
私も子どもといる時は、ご飯をあげたり、オムツを替えたり、お風呂に入れたりと、子どもの面倒はある程度みました。
しかし、帰宅しても仕事の準備や読書をしたりして、子どもと十分な時間を過ごせたかと言えば、そうではありません。
子どもと接する時間は、平日で2時間程度だったと思います。
長女が2歳を迎える頃に、仕事の方も、たまたま在宅ワークに転職できました。
通勤の時間がなくなったおかげで、子どもと過ごす時間は増えるはずでした。
ですが、新しくスタートした仕事に追われて、結局のところ、子どもと接した時間はあまり変わりませんでした。
二人目の長男が生まれて、子どもたちが保育園に通うようになり、妻はパートで働くようになりました。
この頃から、少しずつ子どもと過ごす時間を増やそうと意識し始めました。
私が子どもの送り迎えをして、仕事も夕方6時には切り上げ、平日でトータルして3時間以上は子供と過ごすようになりました。
平日で時間に余裕がある時は、子どもと一緒に夕飯を作ったり、毎日一緒にお風呂に入り、寝る前に絵本を読む回数も増えました。
土日の休みも、できるだけ家族で時間をともにしています。
自宅でまったり過ごす、買い物や旅行に行く、イベントへの参加など、今では1年のほとんどの時間を家族と過ごしています。
子どもが大きくなっていけば、自然と私たち親のもとから離れて外出することも多くなります。
子どもたちが自分たちで友達と自由に遊べるようになるまでは、子どもが望む限り、親子の時間はこれからもできる限り確保したいと思っています。
まとめ
今回は親である私たちが、子どもと一緒に時間を過ごすことの意味や、子どもと充実した時間を過ごすために、どのようなことをすればよいかを考えてみました。
子どもが成長するのは、本当にあっという間です。
子育てをしている親なら、実感されていると思います。
そして、子育ての時間は限りがあり、元に戻ることはできません。
私も長女の時に、もう少し子どもと過ごす時間を確保できなかったのかと悔やんでいます。
「あの時もっと子どもと過ごす時間を大切にしていれば良かった…」
あとになって後悔することがないように、子育てをしている今この瞬間を大切にしていただきたいという思いで、今回の記事を書きました。
子育て中のお父さん、お母さんにこの記事を読んでいただき、子どもと過ごすかけがえのない時間をもう一度考えていただけたら嬉しいです。