アメリカの教育制度と特徴を詳しく解説!ホームスクーリングって何?

日本と比べると、アメリカの教育制度は異なる点が多いといわれています。

例えば、義務教育の期間、1年間のスケジュール、学費など。また、アメリカ教育には日本ではあまり見られない特徴もあります。

今回はアメリカの教育制度がどのようなものか、資料や知人への聞き込みなど様々な情報を集め、日本との違いをまとめてみました。

まずは、アメリカの教育制度の概要を見ていきましょう。

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アメリカの教育制度と特徴

項目 内容
学校制度 州により異なる
義務教育 6歳~16歳

※ワシントン州とオレゴン州は18歳まで

学校年度 9月~翌年6月

※州によって異なる

学期制 学校によって異なる
学費 公立:無料

私立:有料  ※学校によって異なる

アメリカの義務教育

アメリカの義務教育は州によって異なります。

6歳~16歳がほとんどで、日本でいうと幼稚園年長~高校1年生です。ただ、ワシントン州とオレゴン州は18歳(日本でいうと高校3年生)までになります。

アメリカの義務教育期間は「K-12」と呼びます。日本の幼稚園年長がKです。

小学校1年生~高校3年生までの12年間はグレード1~12です。12年間の分け方は州によって異なります。

一般的には、グレード1~5が小学校、グレード6~8が中学校、グレード9~12が高校です。

この辺りは、日本と似ていますね。

アメリカの年間スケジュール

アメリカの1年間のスケジュールも州によって異なります。一般的には、7月~9月から1学期が始まり、翌年の6月末で1年が終わります。

また、日本では3学期制ですが、アメリカは学校によって異なります。

1学期と2学期しかなかい学校もあるようです。

アメリカの学費

アメリカの学費は、公立と私立では全く異なります。

公立学校は義務教育期間の学費は無料です。

なぜなら、公立学校の学費は国や州からの公的補助で賄われます。

しかし、私立学校には公的補助がないため、学費は有料のうえ高額になります。

高い私立学校では、年間の学費が日本円で300万円以上もかかるところもあるようです。

特に、住み込みで学べる全寮制の私立学校は年間で500万円以上かかることもあり、裕福な家庭の子どもしか通えないでしょう。

学費が安いという理由で、80%以上の子どもが公立学校を選んでいるようです。

ただ、勉強の質の高さや教育の自由度は私立学校の方が優れています。

また、課外活動が充実し、24時間体制でサポートしてくれるので、お金に余裕がある過程は全寮制に入れることも多いようです。

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アメリカの教育の特徴

アメリカの教育は、日本と比べるといくつか異なる特徴があります。

アメリカ教育の特徴

  1. 飛び級制度
  2. ホームスクーリング
  3. 様々な教育法の選択

ひとつずつ見ていきましょう。

飛び級制度

アメリカには、飛び級制度というものがあります。

飛び級制度とは、通常は1年ずつ学年が上がっていくところ、成績が特に優秀な学生が一気に2年以上学年が上がることを言います。

例えば、あなたが中学1年生の場合、飛び級が認められれば、中学2年生を飛び越えて、中学3年生になれるということです。

ただ、飛び級をするためには、本人の意思や親の意思だけではできず、学校の担任の先生や校長などの推薦が必要になります。

一方で、成績が悪い子どもは留年することもあります。

ホームスクーリング

アメリカの義務教育期間では、学校に通わずに家庭を拠点に学習を行う在宅教育(ホームスクーリング)が認められています。

ホームスクーリングを選ぶ理由は、住んでいる地域の環境が悪いなどの安全面、教育の質への不満などが主です。

親などの保護者から学んだり、家庭教師をつけたり、オンライン授業を受けたりして学びます。

学校に通うことも可能で、他には青少年活動、コミュニティ活動、教会活動、ボランティア、スポーツなどに定期的に参加しながら、社会性を学んでいるようです。

ホームスクーリングを選ぶ生徒は、全米で200万程度と言われています。

様々な教育法の選択

アメリカでは、様々な教育法を選択できます。

その中でも人気が高いのが、モンテッソーリ教育とシュタイナー教育です。

モンテッソーリ教育は、イタリア人の女性医師マリア・モンテッソーリが提唱したもの。

この教育を学んだ有名人には、マイクロソフト創業者のビルゲイツ、グーグル創業者のラリーペイジとセルゲイブリン、フェイスブック創業者のマークザッカーバーグがいます。

日本では将棋棋士の藤井聡太さんが学んでいたということで一躍脚光を浴びました。

一方でシュタイナー教育はオーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱したもの。

この教育を学んだ有名人には、女優のサンドラ・ブロックやジェニファー・アニストン、日本では俳優の斎藤工さんがいます。

子供の内面や自主性を重視しているモンテッソーリ教育やシュタイナー教育は、教師が知識を教えるような授業スタイルである既存の学校教育に疑問を持っている家庭に支持されているようです。

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アメリカの学校生活

給食

アメリカでは、学校によって給食が出るところと、弁当を家から持参するところがあります。

アメリカの給食は、日本のように教室に分かれて食べるのではなく、食堂のような場所で食べる場合が多いようです。

アメリカの給食については、下記の動画で詳しく紹介されています。

放課後の過ごし方

アメリカの子どもたちは、放課後に次のような遊びをします。

  • かくれんぼ
  • だるまさんがころんだ
  • ねんど遊び
  • カードゲーム
  • テレビゲーム
  • 自宅のプールやブランコ

自宅にプールやブランコがあるのは、家の敷地が広いアメリカならではですね。

アメリカは日本に比べて治安が悪い場所も多く、子どもたちだけで公園に遊びにいくことはまずありません。

公園に行く時は親と一緒です。

また、日本のように無料で遊べる公園が少なく、有料なのがほとんどのようです。

まとめ

ここまで、アメリカの教育制度について紹介してきました。日本と比べると違いがいくつもありましたね。

最後に簡単にまとめてみました。

まとめ
  • 州ごとで教育制度にやや違いがある
  • 飛び級制度がある
  • ホームスクーリングも選択できる
  • 様々な教育法の選択肢がある

アメリカの義務教育は、日本よりも1年早い幼稚園年長からであったり、9月から1学期が始まったりと、日本とは異なる点が多いことがお分かりいただけたと思います。

また、飛び級制度やホームスクーリングなど日本ではほとんど見られないこともありましたね。

もし、子どもを連れてアメリカに住むことになったり、子どもが留学したいといってきた時に、参考にしていただけたら嬉しいです。

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